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その人に、歴史あり

【その人に、歴史あり】


小さい頃の印象は、


「とにかく恐い人」


短気だし、

よく怒鳴ってるし、、


とにかく恐かったです。


けど、大人になるにつれて、

その人の偉大さが分かるようになりました


16歳のとき、

祖国は朝鮮戦争の真っ只中。


「この国の、未来が見えない」


若き日の決断。


田畑を売り、資金調達。

家族には内緒で、単身日本へ亡命。


両親は、蒸発した息子を


「戦争で死んだ」


と思うようにしたそうです。


16歳の少年はひとり新天地へ。


言葉も分からない、

人脈もない、

身寄りもいない。


右も左も分からない。

そんなゼロからのスタート。


炭鉱で肉体労働をしながら、

日本語を勉強。


大阪、神戸の地を渡り歩き、


少しでも祖国に近い場所にと、

九州は福岡の地へ。


波乱万丈。

成り上がり。


その身ひとつで財を成した実業家でした。


『両親に会えなくて、

寂しくて流す涙よりも、

つらい涙を知っているか?


食べるものがなくて、

ひもじくて流す涙だよ』


きっと、

俺には想像もできない程の

苦難を乗り越えてきたのだろう。


第二の故郷、福岡に建てた

お城かと思うほどの大きな家には、


親族に仕事関係の人、

いつもたくさんの人がいました。


思い返せば、家に行くたびに、

いつもおいしいごはんを食べさせてくれました。


賑やかな食卓でした。


親族、祖先をとても大切にする人でした。


恐くて全然話せなかったけど、


もっとたくさん話したかったなって、少し心残りです。


俺も、叔父のように、


何か大きなものを残せる人でありたい。


そう思いました。